ふじたのぶおの駅前コラム ウェブ版
防長新聞(水曜日)へ連載している「ふじたのぶおの駅前コラム」を掲載しています。




| トップページ | フジタグループ | プレゼンツ | マリフドットコム | クリスマスハウス | ウェブまりふ | blog言の葉 |


コラムのもくじへ戻る
2004/3/24

錦帯橋の街

 きっと旅行者だろう。「この辺りで何かあるんですか」と商店街を歩いていて尋ねられた。岩国の一大イベントだった錦帯橋夢フェスタのことを話し、行ってみるよう促した。その女性たちは「へえ」と頷いて、すこし興味を示したようだった。

 イベントを告げるポスターは駅前のそこかしこに、ちょっと驚くほどの数が貼り付けられて、街ゆく人々の気を惹いた。

 はたして日頃の駅前は、外来者の目には、どのように映っているのだろうか。

 駅前で見られる錦帯橋は、岩国駅の案内やバス乗り場にあるほか、商店街のアーケードにもアーチ状の意匠を採り入れるなど、いろいろな試みによって喚起されている。ホテルや旅館のパンフレットにも、ほぼ必ず地元の名勝地として掲載されているにちがいない。

 それほどに務めても、駅前で錦帯橋を直感することはあまりない。商業地、観光地という地域性があって、それぞれが特色を強めるほど、距離が生まれるのだろう。  けれども多くの人は岩国を外から眺めて、やはり錦帯橋であり、基地の街だという。そして岩国の人々も異口同音に話す。

 半世紀に一度の架け替えを終えた錦帯橋は、さて、これからが正念場となる。これまでにも増して観光客を呼び寄せ、地域の商工業とスクラムを組み、発展を目指して歩みをすすめることだろう。駅前もその一員なのである。

 もしも駅前の空き店舗に錦帯橋を知らしめる空間があったら、あるいは、錦帯橋に駅前を案内する仕掛けがあったら、バス路線や道路標識などの物流に限らない、もっと有機的な導線ができるのではないだろうか。

 誰もが思っている岩国の錦帯橋なんだ。


コラムのもくじへ戻る

| トップページ | フジタグループ | プレゼンツ | マリフドットコム | クリスマスハウス | ウェブまりふ | blog言の葉 |